これは、この記事で紹介した写真の一部を撮影したのと同じ時期に、奈良県今井町の狭く古風な趣のある路地で撮影した、私自身が満足している360度パノラマ写真の一つです。この種のパノラマは、以前から撮影や編集の方法を学びたいと思っていたものでした。特に、3Dやミクストメディアのシーンで画像ベースの光源として活用できるようにしたかったのですが、撮影や処理においていくつかの新たな課題に直面しました。主な課題は2つあり、一つは光や天候の変化を抑えるために最短時間で全画像を撮影すること、もう一つはゴーストや不自然な継ぎ目をマスク処理するための後処理です
このパノラマを撮影するために、Nikon D850にNikon AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E EDレンズ(焦点距離12mm)を装着し、ローテーター付きのNodal Ninja NN6パノラマヘッドに取り付けました。後でIBL(画像ベースライティング)に使用する際、光と影のディテールを可能な限り多く捉えたかったため、撮影が必要な各写真について、1段差で5枚のブラケット撮影を行いました。通常、12mmで360度パノラマを撮影する場合、6つの位置で撮影する必要がありますが、今回は画像間の重なりを十分に確保するため、12か所での撮影を選択しました。特に、8-15mmレンズの周辺部の解像度が期待していたほど高くないことが分かっていたためです。
何度か試行錯誤を重ねた結果、寒さの中、屋外で撮影しながらも満足のいく一連の画像を撮影することができました。
後処理はまずPTguiから始めました。ここでは、すべての画像を読み込んで位置合わせを行うのは比較的簡単でした。建物のディテールが豊かだったため、PTguiがスムーズに位置合わせを行えるだけの十分な制御点を生成することが容易でした。難しかったのは、空の継ぎ目や三脚が置かれていた天底部の一部を自然に溶け込ませるために、一部の画像にマスク処理を施す作業でした。Erik Krause氏のツールのおかげで、天頂と天底を平坦な平面として抽出することができました。これらをPhotoshopで修正した後、PTguiに再インポートしてパノラマを修正しました。マスク処理に関しては、まだ練習と学習が必要な部分があります。このシリーズほどタイミングがうまくいかなかった他の場所でも撮影しており、一部のフレームには人物が写り込んでゴースト現象が発生しているため、それらをマスクで除去する必要があります。
作業のリズムが掴めてきたら、さらに多くの作品をここに投稿する予定です。また、今年予定されている新しいプロジェクトにも、それらの作品が登場するでしょう。